新しいペットを迎え入れる時に気を付けること
大切な家族との別れは辛いものですが、ペットと過ごす時間はあなたにとって何事にも変えられない経験であったはずです。ぽっかりと空いてしまった心を満たすためや再び動物と暮らす経験を求め、新しいペットを迎え入れることを検討することはごく自然なことです。ただし、気持ちの整理ができていないまま新しいペットを迎え入れることは、ペットとあなた双方によって良い選択とは言えないでしょう。
今回は、新しいペットを迎え入れる時に気をつけるべきことをまとめました。
ペットとお別れした悲しみを癒すきっかけは、「新しい犬・猫を迎えること」が最も多い
PEDGEを運営するアイペット損保の調査では、ペットとお別れした悲しみを癒すきっかけとなった出来事として32.7%が「新しい犬・猫を迎える」ことを挙げました。次いで、「同じ経験を持つ人と悲しみを共有する」や「犬・猫の遺品を整理する」という回答が多い傾向でした。多くの人にとって新しいペットとの出会いが悲しみを癒すきっかけとなっているようです。
【悲しみを癒したきっかけはありますか】
(複数回答,n=352)※「まだ癒されていない」「特に悲しくない」という回答を除く
ペットロスの克服方法について
⇒https://pedge.jp/reports/petloss/
新しいペットを迎え入れるまでのステップ
①自分の気持ちに正直になる
大切な家族を亡くした寂しさを埋めるために新しいペットを迎え入れることは避けた方がよいでしょう。新しいペットは前の子の代わりではありません。あなたの心の中できちんと整理ができてから迎えるようにしてください。アイペット損保の調査によると、ペットを亡くした後に体に現われた不調は1カ月未満で収まる人が46.2%いる一方、一年以上続く人も7.7%いることが分かります。悲しみを受け入れるまでの時間は人それぞれです。他人と比べることをせず、自分のペースでペットの死を受け入れることが重要です。
【ペットを喪失してから体調や気持ちの面で現れた不調を教えてください】
(単数回答,n=312)※「特に症状は現れていない」という回答を除く
②家族とよく話合う
あなたの家族もきっと大切なペットが亡くなったことを悲しく思っているはずです。ただし、家族によって受け止め方が異なることをあります。ペットの死を受け入れることができているかどうか、新しい子を迎え入れる準備ができているかどうか、家族とよく話合うことが必要です。
家族それぞれのペットロス
⇒https://pedge.jp/reports/petloss_family/
③ペットを迎え入れられる心の状態か確認してみる
頭の中では気持ちの整理ができていると思っていても、あなたの心はまだ追いついていない可能性もあります。ペットを迎え入れることに不安を感じている場合は、散歩中の犬や猫カフェ、ドッグランなどで動物と接してみましょう。「自然と涙がでる」「憂鬱になる」といった症状が顕れた場合はまだ心の準備ができていない証拠です。もう一度、ゆっくり考える時間をつくることをお勧めします。
ペットとの生活は、あなたにとって素晴らしい経験を与えてくれるでしょう。「いつまでに迎え入れなければならない」「絶対に迎え入れなければならない」など、心を頑なにするのではなく、あなたのタイミングでよい出会いがあることを待ちましょう。そうすれば、あなたも、新しく迎え入れるペットも幸せな生活が送れるはずです。