ピースワンコ・ジャパンにて、保護犬のお世話を体験するボランティア研修を実施
PEDGEを運営するアイペット損保では、4/11(月)-12(火)の二日間、2016年度新卒社員を対象として、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンが運営するピースワンコ・ジャパンを訪問し、保護犬のお世話を体験するボランティア研修を実施しました。
ピースウィンズ・ジャパンとは?
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(以下「PWJ」)とは、1996年の団体設立以来、「必要な人びとに必要な支援を」をモットーに、イラクや南スーダン、ミャンマーなど国内外の28の国と地域で支援活動を行ってきた国際NGOです。プロジェクトの一つである「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトでは、犬猫の殺処分数が全国ワースト(2011年度)を記録した広島県を拠点に、殺処分寸前の犬や迷い犬らの保護、譲渡に取り組んでおり、これまで568頭の保護し、うち309頭を譲渡・元の飼い主に返還してきました(2016年3月末現在)。また、災害救助犬の「夢之丞」など、保護した犬を災害救助犬やセラピー犬に育成する活動も行っています。アイペット損害保険(株)では、「殺処分ゼロ」の実現に向けた環境を作り出すことを使命の一つと位置づけ、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンの理念に賛同し、2014年12月より支援を行っています。
新卒研修でピースワンコ・ジャパンを訪れた理由・・・
アイペット損害保険(株)では、「ペットとの共生環境の向上と、ペット産業の健全な発展を促し、潤いのある豊かな社会を創る。」という経営理念のもと、ペット保険事業を運営してまいりました。この度、保護犬シェルターの実状を学び、配属後の業務に生かして欲しいという目的から、支援先であるPWJと協力してアイペット損保では初の試みである保護犬シェルターでのボランティア研修の実施に至りました。
【研修一日目】プロジェクトリーダー大西純子さんからの講義
広島空港から車で約1時間半かけて広島県の神石高原町を拠点に置く、ピースワンコ・ジャパンに到着。到着後は保護施設の隣にある体験型の観光パーク「神石高原ティアガルテン」にて昼食ととりました。メニューは神石で採れた高原野菜をたっぷり使った「チキンとまとカレー」。【「いのち」を体感し、「いのち」をいつくしむ場所】をテーマにしたティアガルテンに相応しい自然の優しい味のするカレーでした。
昼食の後は、「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトリーダー大西純子さんから講義があり、PWJの活動概要、殺処分寸前で保護され災害救助犬として活躍する「夢之丞」の歩み、「ふるさと納税」を活用した資金集めの取り組み等についてお話いただきました。新卒社員は熱心にメモを取りながら、大西さんの話に耳を傾けていました。質疑応答の時間では、「犬を飼ったことのない方、保護犬を迎え入れたことのない方にはどのように譲渡されるのですか?」といった質問もされました。
■災害救助のプロ、ピースウィンズ・ジャパンが「殺処分ゼロ」に着目する理由
保護犬と向き合うということ
いよいよボランティアの始まりです。
3班に分かれて、「お散歩」「シャンプー」「爪切り」「給餌」「犬舎の掃除」「災害救助犬のトレーニング」等のお世話をしました。
PWJが保護している犬の中には、もともと野犬であったり、人に捨てられたりした背景から、人に慣れていない犬もいます。もちろん「人が大好き!」という犬もいますが、体を触られることが得意ではなかったり、お散歩が苦手であったり、一頭として同じ性格の犬はいません。新卒社員は、一頭一頭ときちんと向き合いながらお世話をすることの大切さを学ぶ貴重な体験ができたようです。
【研修二日目】新犬舎の見学
アイペット損害保険(株)では、ご契約者さまに「ふるさと納税」を活用した寄付のご案内をすることで、PWJの活動を支援しています。支援を開始した2014年12月から現在まで、ご契約者さま及び当社従業員から約800万円の寄付を行いました。(2016年3月末時点。申込ベース。)この度、PWJが新しい犬舎を建設することになり、その建設費用の一部としてご契約者さまからの寄付金が使用されることになりました。アイペット損保では、ご契約者さまのご協力がどのような形でペット共生社会の実現のために役立っているか、新卒社員にも実際の目で確かめて欲しいという目的から、今回の研修中にPWJが建設中の新犬舎見学の時間をいただきました。
振り返り
二日間の研修でお世話になった方へのお礼と研修で学んだことを新卒社員一人一人発表してもらいました。「240頭もの犬の世話を限られた人数で行っているPWJのスタッフの大変さが良く分かったと共に、自分には何ができるのかを考えさせられた」、「PWJのスタッフが一頭一頭保護犬の名前と顔を認識しており、毎日愛情を持って接していることが伝わった。」「同じペット産業に携わる者として、動物の社会的地位を向上していきたい。」と言った声があがり、短い研修期間にも関わらず非常に多くのことを感じることができたようです。
今回の研修は、新卒社員を対象として実施したものでしたが、同伴した従業員にも大変良い経験となったようです。保護犬と向き合うということ、動物のお世話をするということはいつでも真剣でなければいけないということを、身を持って体験したのではないでしょうか。ペットと人の共生環境の向上を目指すアイペット損保では、今後も従業員によるボランティア活動を推進していきたいと思っています。
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「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトリーダー大西純子さんにお話しを伺いました。
■統計データから紐解く「殺処分」の現状・課題・解決策
殺処分の現状について統計データを交えながら考察し、この社会問題の課題提起とその解決を図る先端事例の紹介を行っています。
■ユニークなCSR活動によってペットの殺処分ゼロを目指す企業例
CSR活動を通して殺処分問題と向き合う企業の中でも、特に「ユニーク」な事例を紹介します。
■イギリス動物愛護団体の収益構造から学ぶ安定的な運営の秘訣
ペット先進国・イギリスの3つの大規模愛護団体を、活動内容と収益構造の観点から紹介することで、愛護団体がより大規模な活動を安定的に行うための秘訣は何か、考察しています。