自宅でペットを看取った際にするべきこと
2016年7月28日
愛するペットとの別れは飼い主にとって悲しい出来事です。動物病院で亡くなった場合は、獣医師や動物看護士によって適切な処置をしてもらえますが、最期は住み慣れた自宅で、家族だけで看取りたいと思われる方はその後の安置も飼い主が行う必要があります。
今回は、大切な家族であるペットを自宅で看取った後にするべき自宅での安置方法をまとめました。
ペットのお別れ、44%が老衰
アイペット損保が実施した調査では、ペットとのお別れを経験したことある飼い主544名のうち、ペットの死が「老衰」であったと回答した方は44%を占めています。「老衰=自宅で看取る」という訳ではないですが、ペットの長寿命化が進んでいる現在では、動物病院で看取る他に自宅で看取るという飼い主も今後増えてくるのではないでしょうか。
ペットとお別れした理由
自宅での安置方法
- 1.体を清める
- ブラシで毛並みを整え、お湯で湿らせた布等で体をきれいに拭いてあげましょう。まぶたや口が開いている場合は優しく閉じてあげると良いでしょう。口や肛門から体液や血液が出てくることもあるので、慌てず、ガーゼで拭きとってあげて下さい。ペットシーツなどを敷いてあげることで万が一、体液が出て来てもシーツを変えることで清潔を保つことができます。自分で遺体に触れることが出来ない場合は、かかりつけの動物病院に相談してみるのも良いでしょう。
- 2.手足を整え、死後硬直に備える
- 体を綺麗に拭いてあげた後は、手足を胸の方へ折り曲げ死後硬直に備えます。これを行わないと、棺に入れる際に体が収まらない可能性や、自然な姿での供養が難しくなります。犬・猫のような小さな動物の場合、一般的には2~3時間で硬直が始まると言われていますので、出来るだけ早目に行うのが良いでしょう。
- 3.棺を用意する
- ペットの遺体を安置する棺を用意してあげましょう。遺体が入る大きさの箱を用意し、生前ペットが愛用していたブランケットやタオルを下に敷いたり、お気に入りのおもちゃ等を一緒に入れてあげたりすることでペットが安らかに眠れる環境を整えてあげると良いですね。火葬を予定している人は、棺の中に燃えないもの(金属等)は入れることができませんので注意が必要です。
- 4.納棺する
- 遺体が傷まないよう、棺の中に敷いたブランケットやタオルの下にドライアイスや保冷材を置きましょう。冬場の暖房がきいた部屋に安置する時にも注意が必要です。ペットのお腹や頭部を冷やすことで腐敗を防ぐことができます。
- 5.ペットとの最後のお別れの時間を過ごす
- ペットの遺体を火葬や土葬で葬るまでの間は、飼い主と親しかった友人がペットと過ごせる最後の時間です。たくさんの「ありがとう」の気持ちと出会えた奇跡に感謝して、出来るだけ寄り添ってあげて下さい。ただ、いつまでも遺体をそのままにしておくことはできません。安置をしてから大体1日ぐらいで次の手続きに進む必要があります。