ペット共生型賃貸集合住宅について 

 

サマリー

・ペット共生型賃貸集合住宅とは、「ペットと共に過ごすこと」を前提としている物件。
・ペットが快適に暮らすための様々な設備やサービスが提供されている場合が多い。
・一般社団法人ペットフード協会「令和2年全国犬猫飼育実態調査」によると、飼育希望はあるが現在非飼育理由のうち、「集合住宅(アパート・マンションなどの一戸建てでないもの)に住んでいて、禁止されているから」の回答が犬猫とも最多となった。

 

「ペット可物件」とは、ペットと暮らしていないことを一般的な前提として、ペットと暮らすことも許容する賃貸物件のこと。「ペット共生型賃貸集合住宅」とは、ペットと共に暮らすことを前提とし、設備面とサービス面においてペットへの配慮がなされた「ペット共生型」の賃貸物件のこと。飼育規約やペットの飼養契約書などを理解したうえで入居することが求められている。また、ペットと入居するための「ペット審査」がある場合もあり、この場合には審査の通過者のみが入居できる。入居後はペット関連イベントや多様なサービスの提供により、マナー啓蒙など適切な飼育環境を維持するための取組みが行われるケースもある。

アイペット損害保険㈱が2020年11月9日~2020年11月16日に行ったアンケート結果によると、90.5%の回答者が「ペット共生マンションに関心がある」と回答している。ペット共生型賃貸住宅は、飼育者の関心が高い賃貸物件であるということがうかがえる。

 

◆ペット共生住宅に関連する資格紹介


(公社)日本愛玩動物協会主催「ペット共生住宅管理士
ペットの習性や正しい飼い方を理解したうえで、ペット共生住宅に関する専門的な知識を学ぶことができる。建設会社、不動産会社、設計事務所、管理会社の方の受験のほか、ペット共生住宅を建てたい不動産オーナーや飼い主も受講することで、ペット共生住宅に関する知識の習得が期待できる。

 

全国で展開されているペット共生型賃貸集合住宅は、ゼネコンやハウスメーカー、不動産管理会社にとどまらずペット保険会社、ペット関連協会等さまざまな企業や協会により開発されている。
またペット共生型賃貸集合住宅の大きな特徴として、ペットと飼い主の生活環境と暮らしをハード面とソフト面からサポートする役割がある。

▶ ハード面の事例

・ドッグラン / 専用庭
・足洗場
・トリミングルーム
・リビングのペットスペース
・キャットステップ
・リードフック
・イオン発生機
・コミュニティコーナー
・壁クロス見切り材
(ペットが壁を汚損した場合でも、壁クロスの下半分を張り替えることができる壁材)
・汚物処理水洗
・エレベーター内ペットボタン
・ペットくぐり戸
・防音サッシ
・ペットテック関連商品提供
・脱臭機 など

▶ ソフト面の事例

・しつけ / 健康相談サービス
・動物病院特典(初診無料など)
・ペット関連イベント(防災、運動会、写真撮影会など)
・ペット関連セミナー(防災、しつけ関連など)
・動物見舞金制度
・周辺店舗優待 など

 

一般社団法人ペットフード協会の「令和2年全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の飼育希望はあるが非飼育者のうち、現在飼育していない理由として、26.8%の回答者が「集合住宅(アパート・マンションなどの一戸建てでないもの)に住んでいて、禁止されているから」と回答している。また22.9%の回答者が、「現在飼育していない最大の理由」と回答している。

 

一方、猫の飼育意向はあるが非飼育者のうち、30%の回答者が集合住宅によるペット飼育禁止により現在飼育していない、と回答しており、26.6%の回答者が現在飼育していない最大の理由として回答している。

 

出典:一般社団法人ペットフード協会「令和2年全国犬猫飼育実態調査」

 6月から入居者募集が開始する東京都八王子市高尾町のペット共生型賃貸集合住宅「PetimoQ(ペティモキュー)」では、ペットと共に暮らす飼い主のニーズに対応。「ペットも人も心地よい暮らし」を提供し、ペットと人とが共に健やかに暮らせる社会づくりを目指します。

PetimoQに関する詳細は特設ページをご覧ください。
https://www.ipet-ins.com/realestate/petimoq/

 

 

 

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