多頭飼いのペットにも起こるペットロス~ペットの死を哀しむのは飼い主だけではない~

2016年12月22日

 

ペットと一緒に暮らしたことのある人であれば、部屋の模様替えをしたり新しく家族が増えたりといった何らかの環境変化が与えるペットへの影響について気が付いた経験はないでしょうか。多頭飼いの場合、ペットは環境の変化だけではなく、一緒に暮らしている仲間の変化にも敏感です。なぜなら、ペットは飼い主だけではなく、一緒に生活をする仲間にも深い愛情や友情を持つことがあるからです。大切な仲間がいなくなった場合、残されたペットはどのような感情を抱くのでしょうか。今回は、仲間を亡くしたペットに現れる悲しみの反応についてまとめています。

仲間を失ったペットに現れる症状

モイラ・アンダーソン著『ペットロスの心理学』によれば、仲間を失ったペットの反応には強弱があり、わずかに気にする程度から重い抑うつまで様々だそうです。例えば、食欲を無くしたり他の動物に全く興味を示さなくなったりする軽微な行動の変化から、亡くした仲間を求めて家中を捜しまわったり、鳴き叫んだりという重度のものまであります。これらの反応は、人間がペットを亡くした時のものと類似しています。
アイペット損保の調査によると、人間のペットロスは食欲不振や虚脱感といった症状が多く見られることが分かっています。

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全てのペットにペットロスの症状が現れるわけではない

しかしながら、残された全てのペットがペットロスに似た反応をするわけではありません。亡くなったペットとの関係性にもよるでしょう。亡くなった仲間との関係性が良好であればあるほど、彼らの不在をさびしがって死を悼むのは当然だと言えます。しかも、犬・猫といった種を超えてもこの現象は起こるとされています(前著より)。

ペットロスの症状を見せるペットに対して飼い主ができること

上記のように、ペットも人間に近い反応を見せることから、仲間を亡くしたペットへのケアも決して忘れてはいけません。いつも以上にペットの状態に注意を払い、散歩したり一緒に遊んだりして気分転換をさせることは有効です。同著によると、悲しみに似た反応を示すペットに寄り添い続けた結果、自分たちの回復にも役立ったという経験を持つ人もいるようです。
他にも、ペットを新しく迎えることは、人間だけでなくペットにとっても、悲しみから立ち直る一つの手段と言えるかもしれません。
ちなみにアイペット損保の調査によると、ペットを失った悲しみを癒すきっかけは「新しいペットを迎える」が最も多い結果となっています。

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ただし、新たにペットを迎える際には注意が必要です。家族と話し合うなどして、自身を含めて家族全員の気持ちの整理が十分にできているか確認してみると良いでしょう。

大切な家族を1人でも失った場合、ペットを含めた全員が少なからず影響を受けることを忘れてはいけません。また、ペットの死に対する反応は個々により異なることも念頭に置いておく必要があります。ただし、愛するペットを亡くした時に悲しむことは決して特別なことではありません。実際にペットロスを経験した人の体験談やアンケートを基に、どのような人がペットロスから立ち直るのか/立ち直れないのか見てみましょう。

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