後悔しないために!ペットが高齢期に差しかかったら考えること

2016年12月22日

 

jack

生き物の定めとしていつか必ず訪れる死。飼い主にとって最もつらいことは、愛するペットとの別れなのではないでしょうか。アイペット損保の調査によるとペット(「犬・猫」を指す)を亡くした人の約6割に食欲不振や不眠等の症状が現われることが分かりました。一定期間に渡って悲しみの症状が現われることは決して珍しいことではなく、いわゆる「ペットロス」にかかったペット飼育者の約8割が1年以内に治ったと回答しています( アイペット損害保険㈱調査より)。

データ4

他方、多かれ少なかれペットへの後悔もあるものです。
今回は、ペットを亡くした人への調査結果を踏まえて、ペットの生前から飼い主ができることを考えます。

目次

ペットの死後、後悔していることがある飼い主は68%

アイペット損害保険㈱では、ペットを亡くした経験を持つ544人を対象に調査を実施したところ、ペットと別れた後、後悔していることがあると回答した人は全体の68%にのぼることが判明しました。また、ペットを亡くした人の約6割が何らかの不調を感じた経験を持っていることから 、体の不調と後悔の有無は関連性があることが推測できます(調査データを見る)。

データ2

犬猫飼い主によって後悔の内容が違う

犬猫飼育者別に後悔の内容を集計したところ、いくつかのパターンに分類されることが分かりました。また、ペットと別れた理由によって後悔の内容が異なることも判明しています。

【犬猫飼育者別:ペットに対して後悔していること】
データ6

①一緒に過ごす時間

「もっとペットと一緒に過ごしてあげればよかった」という後悔が、犬猫飼育者ともに最も多いことが分かっています。この傾向は、猫飼育者よりも犬飼育者に多く見られています。

②健康関連

「健康管理に気を使ってあげればよかった」や、「適切な治療・手術を受けさせてあげればよかった」等の後悔は、特に猫飼い主に多くなっています。動物医療は自由診療制なので、動物病院毎に診療費が異なります。また、保険に加入していない場合、全額自己負担となります。近年は動物医療の発展や飼育環境の変化に伴い、ペットの長寿命化や高齢化が進み、飼い主の金銭的な負担が増えることが予測されます。

ペット保険に加入している場合、かかった診療費の一部が補償されるため、診療費を気にせず最適な選択をすることが可能になります。飼い主がペットの異変に気がついた際には、気軽に動物病院に向かうことができると良いでしょう。

犬猫飼い主に共通すること

①心の準備をしておけばよかった

犬猫飼い主に共通しますが、特に事故や突然死、失踪等の理由でペットと別れた場合、心の準備ができていないことが挙げられています。一方、老衰や病気等で治療期間がある場合、飼い主はペットと別れる準備をしておくことでペットとの最期の時間を大切にすることができるでしょう。

ペットが亡くなって初めて慌てることにならないよう、ペットとのお別れに関する情報収集 だけでもしておきたいものです(詳しくは「ペットの葬儀・供養」をご覧ください)。

②後悔していない

この傾向は、猫飼い主よりも犬飼い主の方が強いようです。ちなみに、後悔していない理由として、「十分に一緒の時間を過ごすことができた」や「十分にお世話をすることができた」、「心の準備ができた」というものが多くなっています。

③その他

犬猫飼い主に共通して脱走対策やしつけ等、自身の不注意でペットと別れることになった場合に多い後悔です。

ペットの生前から考えておくべきこと

いつかは必ず訪れるペットの死と向き合うことで、大切な家族が安らかに旅立ちの時を迎えられるような準備をしておきましょう。

事例紹介

ペットを自宅で看取ることになったら
アイペット損保の調査によると、ペットとの別れを経験した飼い主のうち、別れた原因が「老衰」だと回答した人は44%となっています。老衰のケース全てが自宅で看取った訳ではありませんが、今後は自宅で看取るという選択肢を取る飼い主も増えてくるのではないでしょうか。(詳細は「自宅でペットを看取ることになった場合の安置方法」をご覧ください。)

老犬ホームに預けることを考えたら
詳しくは、「老犬ホームとは」をご覧ください。また、近年はニーズに合わせて老犬ホームのマッチングサイトも現れています。

ペットの葬儀や供養
詳しくは、「葬儀や供養の種類、ペット葬送ビジネスの動向」をご覧ください。

ページトップボタン